残暑が続いております。
秋祭りや運動会で使う太鼓の新調、張替え作業に追われております。
その中でもちょっと手がかかりそうな太鼓です。
革を切り取り、お客様に破損部分をご確認いただきました。
胴のフチ部分が広範囲にわたり欠け落ちています。
反対面も1ヶ所欠けております。
革を外した状態です。
過去にも1ヶ所フチ欠け修理をしてありました。
傷みが激しいため、手っ取り早く欠けた部分をカットして胴の丈を詰めることも考えましたが、寸胴になり見栄えが悪くなるので気が進みません。
張替の度に胴をカットすると思われているお客様もいらっしゃいますが、当店ではカンナで削って木口を整えることはありますが、胴をカットして丈を詰める作業はしておりません。
今回はこんな感じで破損部分を修理してみました。
革を張替えニス塗りまで完了した状態です。
せっかくこのように修復しても、フチを叩く打法を続けると同じように破損してしまいます。
それを少しでも防ぐためにも出来るだけフチを叩くことを控え、柔らかい材質のバチの使用をお勧めしております。