虫食い胴修理

昭和18年に納品
昭和18年に納品

こちらの太鼓は昭和18年に当社で製作、納品したものです。

なんと今回が初めての張替え修理になります。

虫穴
虫穴

胴の表面の虫食いがひどく、軽く指で押さえるだけで割れるほどもろくなっている部分があります。

表面を剥がしてみました
表面を剥がしてみました

このまま革を張る訳にも行かず、表面を剥がし始めたところ、えらい事になってしまいました。

どんどん範囲が広がり、きりがありません。

後戻りできない・・・

 

しかも持ち手金具の下もなんです。

補強しないと金具もつけられません。

柿渋を塗りました
柿渋を塗りました

なんとか表面を剥がし終わり、防虫、防腐の効果を期待して、柿渋を塗ってみました。

がんばりました
がんばりました

柿渋も乾き、いよいよ穴埋めです。

いろいろな手間と時間をかけ、ようやくここまで仕上がりました。

金具を取り付ける部分もこのような感じになりました。

張り上がりました
張り上がりました

金具も無事に付き、革も張り上がりました。

 

反対側はこんな感じ
反対側はこんな感じ

穴埋め跡は、やはり目立ちますが、これでまた末永くお使いいただけると思います。

引き取りに来られたお客様にも喜んでいただけました。